皆様こんにちは。尼崎 武庫之荘 浄土真宗 真光寺 楠木光雲です。
本日は、法然聖人の有難いお言葉を通して少し味わわせていただきたいと思います。
法然聖人のお弟子様は親鸞聖人以外にもたくさんおられたそうです。
あるとき、そのお弟子様方が法然聖人にお尋ねになられました。
「他のお偉いお坊様方は御往生なされたときに、立派なお墓を建て、きちんと納骨をされておられます。悲しきかな、あなたもいずれは必ず命尽きるときがきます。そのとき、残る私たちはあなたのお墓やお骨をどのようにさせていただければよいのでしょうか?」
法然聖人は答えられました。
「お墓やお骨、どうなっても構いません。あなた方に全てお任せします。ただ一つ覚えておいてください。南無阿弥陀仏と聴こえるところ、私の遺跡なり。」
法然聖人は、お念仏(南無阿弥陀仏)が聴こえるところが私のお墓である、と言われたのです。
もう少し言うと、往生したら南無阿弥陀仏が私であるとおっしゃられたのです。
つまり、いつでもどこでも南無阿弥陀仏でつながっているということをお弟子様方に伝えられたのだと思います。
有難いお言葉です。
南無阿弥陀仏