間違われた作法 2

皆様こんにちは。武庫之荘 真光寺の僧侶楠木光雲です。

本日は、よく間違われている作法を御紹介したいと思います。

この間は線香について書かせていただきましたけれど、今回は鈴(りん)についてご説明させていただきたいと思います。

仏壇で手を合わせるとき(注: 読経を行わない場合)、お墓参りで手を合わせるとき(注: 読経を行わない場合)、供飯や焼香するとき、皆様は鈴を鳴らしていますか?それとも鳴らしていないですか?

正解を申し上げますと、このようなときには鈴は鳴らさないのです。鈴は仏様や阿弥陀様をこちらに向ける道具とよく勘違いされてらっしゃる方がいますが、これは大きな間違いです。

そのようなことをしなくても仏様や阿弥陀様は私たちにはたらきかけてくださっております。

では、なんのための鈴なのでしょうか?

鈴は読経の際のみに鳴らすものであり、読経の開始と区切りと終わりを告げる合図の楽器なのです。

そしてお経には音の高さが決められてありますから(たとえば阿弥陀経はドレミのミ)、鈴の音を聴いて出音(はじめに出す音のこと)を正確にとらえようとしている訳であります。

鈴の使い方はよく間違われやすいので、十分に気を付けていただけたら幸いです。

間違われている作法はこれだけではありません。また御紹介させていただきます。

 

南無阿弥陀仏

 

浄土真宗本願寺派 真光寺

兵庫県尼崎市南武庫之荘1丁目8番5号

阪急武庫之荘駅南側 徒歩3分 

楠木光雲

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