道徳や世間法を超えた教え

皆様こんにちは。尼崎  武庫之荘  浄土真宗  真光寺  楠木光雲です。

本日は、宗教が道徳などの世間法(世間で通じているルールや常識)をはるかに超えているということについてお話させていただきます。

人間が無意識の内に世の中に存在するものと認識している良いこと(善)。

つまり、端的に申し上げますと、道徳。

例えば、ポイ捨てをしてはいけませんとか、嘘をついてはいけませんとか、人を傷つけてはいけませんとか・・・。

このような道徳や世間法と宗教を一緒だと思ってる方が多くいらっしゃいます。

しかし、それは大きな誤解であり、宗教(浄土真宗の教え)はこれらの道徳や世間法を遥かに超越しています。

誤解を招くといけませんので、先に申し上げておきますが、その道徳的なことであったり世間で通じている大切だとされるものを軽視するという訳では一切ありません。

けれども、ただ単なる道徳的なことであれば、わざわざお寺に集まって何度も何度もお聴かせいただかなくてはならないとまでは言えません。

しかし、道徳をこえる世界があるから、味わわせていただきたいのです。

どれだけ良いことを積み重ねても、簡単には変わらない地獄のような心が私にはあるのです。

その劣悪な心は、どれだけ離れたいと思っても、絶対逃れられないのです。

良いことをしなさい。良いことを積み重ねて良い心になりなさい。などという道徳の世界で踏み止まる教えではないのでございます。

どこまでも深い闇を抱える私に、その闇を破っていくぐらい強烈な光を与える、とんでもなく深い教えが浄土真宗の教えです。

決して、道徳と宗教を一緒にしてはならないと思います。

 

南無阿弥陀仏

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