あなたが使っている言葉

皆様こんにちは。武庫之荘 浄土真宗本願寺派 真光寺 僧侶 楠木光雲です。

本日は「あなたが使う言葉は何を意味しての言葉?」というテーマでお話させていただきます。
例えば輪廻転生、自力、他力、仏様、阿弥陀様。
世の中には色んな言葉があります。
その言葉は使う人によって大きく意味合いが異なります。
仏様という言葉だけでも本当に色んな捉え方があります。
人によれば、仏様は、大好きだった亡きご主人。
人によれば、仏様は、今生きている全ての生きとし生けるもの、それから亡くなった全ての命。無量寿。
人によれば、仏様は、我々が目指すべき姿。
人によれば、仏様は、我々が大事にしなければならない心。
あなたはどの意味を指して、仏様というお言葉、いや、色んな言葉を使っていますか?
それによって、会話が成立するときと成立しないときがあります。
仏様はいるか、いないかを問題にしている人に、なれるかなれないか、という話をしたら会話は当然成立しません。
輪廻転生をただ単に来世は何だろう?と思う人と、無量寿という命がどんな命にも散りばめられていると捉えている人では、輪廻転生の言葉の用い方が違います。
自力や他力を自分の力と他人任せのおべんちゃらと思っている人と、自力は我が計らいを交えることで、他力は仏様のおはたらきを受け入れてそのおはたらきにリードされることだと捉える人とでは、話をしている内容がズレていますし、異なります。
だからこそ、今この方はどのような意味でこのお言葉を用いているのだろうか?というところを少し意識させていただいております。
それから、私たち僧侶は、誤解を招かずに出来る限り正確にそのままにお取り次ぎをしなければならないと思うのです。
何千年と伝えられてきたものを出来る限り大事に正確にお伝え出来るように、心掛けたいと思います。

南無阿弥陀仏

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