お彼岸

皆様こんにちは。尼崎市南武庫之荘 寺院 真光寺の楠木光雲です。

明日からお彼岸に入ります。皆様はお彼岸の意味を知っていますでしょうか。

彼岸は昔のインドの言葉(サンスクリット語)でparamita(パーラミター)といい、「最高の状態」という意味です。

この言葉が中国で「到彼岸」と漢訳されました。

つまり、彼岸という言葉は「最高の状態 = 悟りの世界」を表しているのです。

この彼岸に対する言葉を此岸(しがん)といいますが、これは「迷いの世界」のことで、此岸から煩悩の河を渡り彼岸に到る道を知り学ぶのが彼岸の仏縁です。

春分の日は「自然をたたえ、いつくしむ日」、秋分の日は「祖先をうやまい、なくなった人々を偲ぶ日」といわれます。

普段は忙しくて自分の人生を問うことなく過ごしがちな私たちですが、気候のおだやかな春秋だけでも仏縁を深める機縁となるようお彼岸のお参り(おつとめ)を致しましょう。

 

参考文献:北畠晃融『無常に聞く』(2013年9月1日 本願寺出版社)

 

南無阿弥陀仏

浄土真宗本願寺派 真光寺

兵庫県尼崎市南武庫之荘1丁目8番5号

阪急武庫之荘駅南側 徒歩3分