皆様こんにちは。武庫之荘 浄土真宗 寺院 真光寺 楠木光雲です。
本日は何故お浄土の世界に西という方角が使われているのか(西方極楽浄土という表現などについて)ということをお話しさせていただきます。
西は太陽や月が沈む方向で、全てのものがかえっていくところと言えます。
私たちはどうでしょうか?
地球と共に東に向かって動いています。(地球は西から東に向かって自転しているので、地球で生きている私たちももちろん東に向かって動いています。)
しかし、私たちは動いているという意識はなく、地球に勝手に動かされていると言っても過言ではありません。
つまり、何が申し上げたいかといいますと、地位・名誉・財産・・・そのようなものに踊らされて、踊らされていることにも気付かずに無意識的に生きている姿こそ「東に向かって生きている」と言えると思います。
西とはその真逆です。
地位・名誉・財産・・・そのような頼りにならないものに踊らされて、心動かされてしまうのではなく、仏という絶対不変の金剛心にリードされて生活するということが、西を向くということだと思います。
私たちは本当の意味での西を向けているでしょうか。
悲しきかな、背を向けて東を向いているのではないでしょうか。
西を向いて生きていくことが大切であると分かっていながらも、それが出来ない悲しき現実があります。
ですが、どこまでもそのような私たちに、どうか西を向いて生きてくれよとはたらきかけてくださっています。
南無阿弥陀仏
浄土真宗本願寺派 真光寺
兵庫県尼崎市南武庫之荘1丁目8番5号
阪急武庫之荘駅南側 徒歩3分