皆様こんにちは。尼崎 武庫之荘 真光寺 楠木光雲です。
本日は、浄土真宗のお聴聞について、たとえ話を用いながらお話しさせていただきたいと思います。
網の目が粗いかごで水をすくってみてください。どうでしょうか。水はすくうことが出来ません。
よく御門徒様がこのようなことをおっしゃられます。「お寺などでありがたい話しをしていただいても、私どもは右から左へ聞いた話しが出ていってしまいます。」
しかし、浄土真宗のお聴聞の仕方(味わい方)は本来そうではないはずです。
かごで水をすくうのではないのです。かごを水につけるのであります。
私たちが如来様に救われにいくのではなく、如来様の方から必ず救うぞと呼びかけておられるのであります。
私たちはかごを水につけるように、気付かぬうちに如来様のお慈悲の中につねに浸かっているのであります。
100歩譲ってかごで水をすくったとしても、一つすくう前と違いがあります。
すくったかごはよく見てみると、濡れているではありませんか。
お聴聞をして右から左に抜けていってしまう。そうではなく、たとえ学んだ知識的な言葉などが覚えられなくとも、そこにはしっかりと如来様のはたらきが届いているのであります。
皆様と御一緒に、日々お聴聞を欠かさないように心掛けたいです。
南無阿弥陀仏
浄土真宗本願寺派 真光寺
兵庫県尼崎市南武庫之荘1丁目8番5号
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