切れることのないご縁

皆様こんにちは。武庫之荘 寺院 真光寺の楠木光雲です。

私たちは生きていくうえで、四苦八苦、様々な苦しみを乗り越えていかなければなりません。

親鸞聖人は「人間の苦しみの中で、愛別離苦(愛する人と別れなければならない苦しみ)が、最も痛切なものである」と『口伝鈔』という書物でおっしゃっています。

この言葉からも、大切な縁が切れてしまうことの痛みの大きさが、改めて実感されます。

そのような苦しみの中にいる私たちに対して、阿弥陀様の救いは決して断ち切れることがない縁として届いています。

はるか昔から、そして今も、未来も、全ての命あるものの元に、摂取不捨の(救い取って決して捨てない)阿弥陀様の光(おはたらき)が届いています。

この誰もがつながっていける、途切れることのない阿弥陀様からのご縁をいただいていくことを、「信心」といいます。

そして、信心をいただいた私たちは、お浄土に生まれ、仏となって、ご縁のあった人々との間に、永遠のつながりを結ぶことが出来ます。

ご縁の中に生かされているという真実の教えを根底として、自他共に心豊かに生きることの出来る御同朋の社会を目指していきましょう。

 

参考文献:『~結ぶ絆から、広がるご縁へ~ ごえん vol.1』浄土真宗本願寺派総合研究所、重点プロジェクト推進室

 

南無阿弥陀仏

浄土真宗本願寺派 真光寺

兵庫県尼崎市南武庫之荘1丁目8番5号

阪急武庫之荘駅南側 徒歩3分